必ずたまに食べたくなる。それがカレー。CoCo一番屋グランド・マザー・カレー

Talvolta vorrei mangiare il riso al curry.

 カレーというのは、究極の洋食であり、そしてつまり明治以降生まれた新しい和食の代名詞でもある。子供のころから定期的に食べる、しかも刺激的でおいしいメニューであり、今でも無性に食べたくなるときがある。特にカレーは、香りという強い武器があって、あの香りをかぐと一気に脳が鷲づかみされるという、スパイスの中にイケないドラッグでも入ってるんじゃないかと思える技までもっている。

 この日は、貧乏な僕が唯一銀行にお金を預けに行くという小銭貯金の帰りに、ちょうどランチどきだったのでついふらっと入ってしまった。ありがたいことに、最近は100円ショップでもカレーが買えるので、ちょっともったいないかもと、理性がブレーキをかけようとしたにもかかわらず、情動がいともたやすくそれを抑えつけた。かつてイギリスの哲学者ヒュームが・・・ってなことはどうでもいいのであって、食べよう食べよう。
 選んだのは季節メニューのグランドマザーカレー。つまり、おばあちゃんの作るカレー。残念ながら僕はおばあちゃんにカレーを作ってもらった記憶がないので、初めて食べる味ということになるのか。大きな野菜がごろごろ入っていて、野菜不足に危機感を覚えている僕にはありがたい。さすがはおばあちゃん。