小さなデジタルカメラ、その実力は?ソニーのDSC-WX5

 ちょっと前に紹介したソニーのコンパクトデジタルカメラDSC-WX5の試し撮りのために街にでた。天気がよかったので油断していたら、たちまち夕方前になってしまって、外に出たときは太陽がもうわりと低くなっていた。せっかくなので好条件下でも撮影してみたかったのだが、光の条件としてはあまりよくない状況ばかりになってしまった。逆にこのデジタルカメラの力が問われる。

 コンパクトカメラなので、もう細かい設定はできるのかもしれないが一切していない。このカメラの売りであるプレミアムオート撮影一本で、シーンセレクトなども使っていない。また撮影した写真についてもレタッチなどいっさいしていない。

 

 まず画像をみて感心したのは、発色は自然だし、ノイズもないし、なかなかクリアだ。要するに、かなりいいと思う。露出もそれほどはずしていない。優等生だ。カメラの液晶で見ているとあまりその辺まではわからないので、それほど期待していなかったこともあるだろうが。

 

 おそらくノイズキャンセラーが働いているとおもうので、いわゆる超シャープというわけではない。それが返って自然に見える。

 家に帰って白熱電球の下でも撮影した。このときは、プレミアムオートと、ちょっと使ってみたかった「背景をぼかして撮影」のモードと比較した。

 

 どちらが「背景をぼかして撮影」モードなのか一目瞭然。右側だ。これは料理写真などでも威力を発揮しそうだ。しかも、一番驚いたのは、比較的暗い室内でほとんどノイズがない。オリンパスPEN E-P2でいつも同じ条件でとっているのだが、はるかにノイズが多い。裏面照射と明るいレンズの組み合わせで、かなり室内で使えるカメラだと思った。この技術が一眼にもはやく取り入れられればと思う。シャッタースピードも通常より速く切れるはずなので、HDRが搭載されていれば言うことなかったのだが。