ぜひ、シリーズ化してほしい。今クールNo.1の面白さ。悪党〜重犯罪捜査班

 そろそろ最終回になるテレビドラマなども出てきて、今クールの番組も終わりに近付いている。僕も割とたくさんのドラマを見ているが、今クールNp.1のドラマは、高橋克典主演の「悪党〜重犯罪捜査班」だ。他のドラマから完全に頭一つ抜け出しているように思える。

 このドラマの面白さは、とにかく登場人物が濃い。まともな人間がほとんどいないのだ。というか、見慣れてくると、このまともでないのが普通に見えてくるところが怖いところだ。
 高橋克典をリーダーとする捜査班のメンバーは犯人を逮捕するためなら、多少の暴力、イリーガルな捜査を平気で行う連中だ。しかも、それぞれが個人的な事情を抱えていて、悪党というより、一種の狂気さえ感じさせる部分もある。ドラマが始まった当初は、高橋班の4人(富樫、柴田、山下、飯沼)の結束は固そうだと思ったが、実際のところはそうではない。徐々に亀裂が生じそうな部分もある。特にやばいのは柴田(鈴木浩介)刑事で、暴力団と癒着しているため、他の刑事からも危険視されている。来週は、どうもこの柴田刑事が狙われるようだ。

 そして謎の部分も多い。県警警務部長の役を演じる村上弘明、どうもこれが一番の悪党のようで、相当得体がしれない。今のところの予想では、どうも今クールではこのなぞは解明されず、いよいろシーズン2へと持ちされるのではないかと思っている。

 主演の高橋克典はかなりタフないい演技をしている。「相棒」シリーズとはまったく雰囲気の異なる二つの刑事ドラマ。テレビ朝日系列は、この二つがあれば、刑事ドラマの領域で他局を大きく引き離せると思う。

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