フランス語を学習する人に。カシオの電子辞書EX-word XD-A7200


 ちょっと前に2011年版の新型XD-B7200が出たので、その一つ前の型番になる。サブ液晶画面がカラーになるなどちょっと変化しているが、この型でもかなり進化しているので、値段次第では十分候補になるだろう。

 フランス語を勉強しようかと思って(といっても結局イタリア語に変えたので今はフランス語の部分はほとんど使っていないが)、電子辞書を探していたのだが、だいたい中辞典くらいのものが多い。だが、紙の辞書のように大きくて重たくなるものならともかく、電子辞書について言えば、大きさ自体は変わらないので、なるべく最初に大きなものを買うのに限る。ところがさすがに需要が少ないからか、大辞典が入っているものはないなあ、と思っていたら、これがあった。さすがカシオ。これは小学館のロベールの仏和大辞典が入っていて、とりあえずフランス語を勉強したければこれで十分。


 コンテンツ的には、僕としては英和辞典としてジーニアスの英和大辞典しかないは残念。リーダーズもあれば・・・。ブリタニカ国際大百科事典やビジュアル大世界史など、本当にたまに使うものが入っている。まあいつ使うかわからないものでも、場所を取らないのが電子辞書のいいところだから入っていて損はない。
 コンテンツに関して言えば、将来的には、中を自由に選べるカスタマイズモデルを出してほしいところだ。あるいはダウンロード形式にするか。


 コンテンツはともかく、機能面に移ろう。僕はこれが4台めの電子辞書だが、初めてのカラー液晶の電子辞書になった。辞書を見るのならカラーじゃなくてもと思われるかもしれないが、やはりカラーはきれいで見やすい。カラー液晶でバックアップライトなので、ちょっと暗くてもちゃんと見える。やっぱり僕らの目はもともと色つきの世界を見るようになっているからか、白黒しかない情報でも、カラー液晶でみるほうが目に飛び込んできやすい。
 さらにタッチパネルが便利。電子辞書は会社によってキー配列などが違うので、二つの辞書を使い分けたりしていると、つい押し間違ったりして、ちょっとしたことでイライラしたりする。しかし画面に直接タッチする場合、例えば文例のところを押せばよく、画面から目を離す必要がないため直感的に操作できる。
 さらにはレスポンスがいい。実はこれは非常に大事な点で、カタログスペックだけではわからないところだ。さっき書いたようにこの辞書にはリーダーズがないので、英訳などをするときには、どちらも入っているシャープの医学学習モデルを使っているのだが、これがレスポンスが悪い。最初の立ち上がりが悪く、スペルの最初の文字が入力されていないことがときどきある。

 これは実際のところすごいストレスになる。たかだ電子辞書といえどもそれなりのCPUを使わなければ、やはり快適さが犠牲にされてしまうということだ。
 ちょっとしたことだが、最初起動したときに電池タイプを選べるようになっている。エネループなども選べるので、電池によってパフォーマンスを最適化しているのだろう。こういった工夫は嬉しい。
 タッチパネル用のペンをちょっとなくしてしまったが、まあ困らない。

2011年版XD-B7200の製品情報ページに行く。

↓これが新型。