これはいい!久しぶりの大ヒット SHANTI - Born to Sing



 何気なく、楽天レンタルでCDを選んでいて、新しいジャズのボーカリストでも聞いてみるかと思って借りたCD。
 いや、しかしこれは大ヒット!完全に魅了された。SHANTIの歌声は、基本的には美声系だが、たんなる美声ではない。例えば、サラ・ブライトマンは確かに美声だと思うが、なんだか物足りない感じが、個人的にはする。そこに肉感的な要素が感じられないのだ。その肉感的な雰囲気で聴き手を魅了する最高のボーカルの一人は、ダニエル・クラールで、僕はダニエル・クラークが大好きだが、SHANTIは、そういうタイプでもない。しかし、その美しい美声に、ほどよく肉感的な要素が十分を備えていて、そのバランスたるや絶妙のものだと思う。こういうのは生まれながらの素質なのだろうか、それとも訓練などで開花するものなのだろうか。

 このCDは、ジャズを基調に、ポップスっぽいものまで幅広い音楽が楽しめる。最初の曲の、Aqua's Lullabyと最後のCurtain Callを聴き比べると、この歌手の声はジャンルにとらわれないものであることがわかる。最後のCurtain Callは、森永乳業マウントレーニア ダブルエスプレッソのテレビCM曲としても流れていたので、聞いたことがある人も多いと思う。ほどよく色気が出てて素晴らしい。日本でも知っている人の多いFly Me To The Moonもいろいろ聞いてきた中では相当レベルが高いほうだと思う。

 ひとつ残念なことがある。これはぜひコレクションしてみたいと思い、どういう形態で買うかを探していたら、オンキヨーが高音質配信をやっていた。お、これにしようと思ったが、DRMがかかった配信しかしていない。僕は、楽曲はiTunesfoobar2000で管理・再生しているので、windows media playerは使いたくないのだ。しかしDRMがかかっているとWMPしか使えない。なので、結局やめた。

 高音質配信をがんばって購入しようとする人は、各自こだわっている人も多いだろうし、多少高くてもちゃんとお金を払って購入する人のほうがおおいのではないか。しかし、僕のようにDRMフリーではないために、購入をやめる人もいるはずだ。DRMをかければ本当に利益が上がるのかというのは、僕は考えものだと思う。しかもSHANTIのような、これからますます活躍が期待され、ジャズ系というややマニアックなジャンルの歌手は、もっと聴く人をまず増やす戦略を取るべきだ。というわけで、日本コロムビアおよびオンキヨーさんは、ぜひDRMフリー版の発売を検討してほしい。そうすれば、すぐに買います。

1. Aqua's Lullaby (SHANTI)
2. They Can't Take That Away From Me (Ira Gershwin/George Gershwin)
3. Killing Me Softly With His Song (Norman Gimbel/Charles Fox)
4. 真夏の果実 -Summer Blue- (桑田佳祐/英語詞・SHANTI)
5. Our Song (SHANTI/SHANTI&小沼ようすけ)
6. Yuyake (SHANTI/SHANTI&木原良輔)
7. Talking Low (SHANTI/TOKU)
8. From This Moment On (Cole Porter)
9. Cry Me A River (Arthur Hamilton)
10. Look Back (SHANTI)
11. Closing Time (SHANTI/SHANTI&松本圭司)
12. Fly Me To The Moon (Bart Howard)
13. Goodnight (SHANTI)
14. 【Bonus Track】Curtain Call (SHANTI /吉澤はじめ) -森永乳業マウントレーニア カフェラテ テレビCM曲

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