今年もお世話になる季節になりました。アラジンのブルーフレーム

Oggi e il diciannove dicembre. Oggi e domenica. Oggi fa bel tempo. Faccio un giro la citta con una macchina fotografica.

 大の寒がりにはすっかりつらい季節になった。我が家でもまたこれに大活躍してもらい始めた。それはアラジンのブルーフレームである。1930年頃からイギリスで作られ始めたこのヒーターは、多少の変更を加えられつつ現代でも作られ続けている。

 転倒したときの消火機能はついているが、タイマーなどはついておらず、見た目がレトロだけではなく、レトロそのものだ。そのため、寝る前には必ず消さなければならない。

 つまりまあ不便なストーブだ。しかし不便であることをものともしない長所がある。それこそ、このストーブのストーブとしての一番の機能、つまり暖房能力だ。もちろん大きな部屋を温める力はないが、空気を対流させて部屋全体を暖め、しかもその暖かさは電気的な温風の暖かさではなく、完全な火の暖かさだ。しばらくこのストーブをつけていると部屋が自然に、かなり快適にぽかぽかと暖まってくる。寝る前には消さなければならないと書いたが、ついうとうととしてしまう。灯油くさい臭いなどもいっさいしない。

 また最小限の機能しかないということは、不便なだけではなく、便利なところもある。まず、基本的に壊れるということがない。コンピューターなどを一切使っていないので、メインテナンスは非常にシンプル。本体や内側の煤を定期的に拭いてやって、後は、一年に一度くらいした方がいいと思うのだが、芯を変えてやることだ。

 やはり使っているうちに、少しずつ芯が減り、その減り方が一様ではないと、このストーブの売りである美しい青い炎だけにならず、ところどころオレンジの火がでるようになる。まあ、それがすぐに問題になるわけではないのだが、それがもう少しすすむと芯を交換したほうがいい。

 芯の交換はそれほど難しくはない。このときばかりはちょっと灯油くさいのは避けられないが。要するに、これだけ続けていれば、何十年でも使えるということだ。各部部品も手に入るようだし、手入れし続けて一生使える。これこそモノ好きの心をつかむ秘訣なのだ。