キャスト、ストーリーもさることながら音楽もいい。ドラマ「流れ星」

 今クールもいろいろとドラマを見ている。それらの中で気に入っているのは月曜日21時の「流れ星」、水曜日21時の「相棒season9」、22時の「黄金の豚」、木曜日22時の「医龍3」、24時55分からの「闇金ウシジマくん」、日曜日23時の「霊能力者 小田切響子の嘘」。(こうやって見ると気に入っているものだけでもちょっと多すぎるか。)

 その中でも今一番面白いのは竹野内豊上戸彩主演の「流れ星」。あらすじは次の通り。

 竹野内豊演じる岡田健吾は水族館勤務で妹のマリア(北乃きい)と母・和子(原田美枝子)の三人暮らし。妹のマリアが肝臓に病気を抱えていて、肝臓移植をしないと助からない。しかし、健吾も和子の肝臓も適合しない。思い悩んだ和子は、健吾の婚約者の相澤美奈子(板谷由夏)にドナーになってくれるように頼むが、美奈子はそれを断り、健吾と別れる。そんなときに健吾は一人の女性と出会う。それは兄修一(稲垣吾郎)の借金を背負わされて、イメクラで働いていた槇原梨沙(上戸彩)だった。自分の人生に何の希望も抱いていなかった梨沙に、健吾は300万円を払うことを条件に、マリアのドナーになってもらうために偽装結婚をすることを申し出る。

 という、まあ、話の展開としては、偽装結婚といいつつ本気になっていくのだろうなという予想できる展開で、実際にそうなりつつあるのだが、そうなるとわかっていても面白い。真面目な健吾とちょっと悲しげな梨沙を、竹野内豊上戸彩が好演。実にうまいキャスティング。それだけではなく、その二人を固める脇役陣も見事。特に梨沙の兄役の稲垣吾郎の怪演と、マリアの主治医のまじめな医師・神谷凌を演じる松田翔太が悪魔と天使的なバランスで安定感がある。

 はたしてハッピーエンドになるのか?ちょっと気になるのは、公式ページの「Special」のページの映像。海辺で上戸彩を抱える竹野内豊の姿が、どうも…悲劇っぽい?

フジテレビ公式ページ「流れ星」

 後、特筆するべきは物語を盛り上げる音楽。主題歌を歌うコブクロの「流星」はいうまでもないが、全体的にせつない曲調が多く、心にしみる。オリジナルサウンドトラックが出るらしいので、ぜひ聞いてみたい。