最新のキーボード。ミネベアのCOOL LEAF


 ちょっと話題になっているミネベアのキーボードを購入した。あのインダストリアル・デザイナーの川崎和男氏のデザインとあって、期待が高まる。

 インストールに特別なドライバなどは一切必要なく、USBに差し込むだけ。深い鏡面仕上げの表面に、キーが浮かび上がる。一般的なキーボードのように、カチャカチャと音がすることも、何かを押し込んでいるという感触もない。本当に、固いテーブルをタッチしているような感じ。ただし、表面は非常になめらかでありながら、独特の感触がある。ちょっと抵抗感の強い表面で、摩擦が起きやすくなっているのかもしれない。

 音はピッピッとなるが、これがないとキーを打っているという実感がない。ただし消すこともできる。

 キーボードとしてはちょっとちいさめか。前使っていたキーボードが大きめだったので特にそう感じた。

 このキーボードの一番の売りはデザインとメインテナンスの容易さだ。この二つに関してはこのキーボードはずば抜けている。メインテナンスについては、表面を付属のクロスか、眼鏡用などの繊細なものを使うことだけ気を付ければ、すぐに買ったばかりくらいの状態に戻せる。ポテトチップの屑がキーの隙間に入ることもない。

 ただし、大きな問題がある。予想通り、。特に最初のうちは打ちにくいのだ。キーのタッチポイントがややシビアで、押したつもりなのに実際に入力されていないことが頻繁にある。特に指先だと反応はかなり悪く、指の腹を当てるようにしなければならない。今は、買ってから結構立つので慣れてきたが、最初はかなりのストレスだった。自分の指をどのように接触させれば一番入力されやすいかを発見していかなければならない。

 使っているうちに指がキーの幅を覚えてくるので、ある程度のブラインドタッチも可能。ただし、さっき書いたように、いつもうまく入力できるわけではないので、ブラインドタッチをしてもかなりまごまごするのではないかと思う。この辺りは、キーボードとしての機能の根本的なところなので、センサーの精度アップなど、まだまだ改善しなければならないだろう。

 さて、今このキーボードは買いだろうか?本当に使いやすいキーボードを使いたいなら答えはノーだ。しかし、こういう新しいコンセプトの製品は、購入されて、その問題点がフィードバックされなければ向上していかない。逆に言えば、こういうものを買って問題点などを示していくことで、そのコンセプトが成熟していく過程に参加することができるのだ。そういう意味では、買いだろう。あと、使っていくうちに多少使い勝手はよくなってくるす、何よりもこのデザインは所有欲を満足させるものである。是非、一発ものに終わることなく、改良していってほしい製品である。


ミネベア LEDバックライト式フラットキーボード(ブラック) CLKB01WIN


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